Webページを作成するときに考えること(シミュレーション編4)

今回は、4. 対象商圏内の競合(特にホームページ)を調べる です。

対象商圏内の競合(特にホームページ)を調べる

インターネットを使っていろいと検索して、とにかくメモと取り、比較・分析するという地道な作業です。
地道な作業ですが、これを丁寧にすることで競合のことも見えてきますし、競合のことだけでなく、地域や業界全体の課題が見えてきたり、ビジネスのヒントが見つかったりすることもあります。
面倒臭がらずにしっかりやりましょう。

具体的な作業ですが、検索にはGoogleを使うことをおすすめします。

実は日本の検索サービスでは、GoogleよりYahoo!の方が使っている人は多いのですが、Yahoo!も検索の根幹(検索エンジン)はGoogleを使っています。結果には独自のデータも加味して表示しているので、全く同じではありませんが、今後いろいろなSEO的なことを考慮してホームページの制作を進めていく上で、Googleに対する理解を深めておきたいので、ここは是非Googleを使って下さい。

Googleを使って、対象とする商圏の地域名+関連キーワード、をひたすら検索し、その結果をメモしていきます。

そしてこの時、地域名や関連キーワードは、一つや2つではなく、なるべく沢山の思いつく限りのバリエーションで検索してください。
今回のシミュレーションの例では「所沢 書道」だけでなく、それぞれのバリエーションを考えてその組合せすべてを検索します。バリエーションの考え方に法則はありませんが、類似語や書き方・読み方、送り仮名などもできるだけ網羅しましょう。
現在のところ、Googleの検索では基本的にこれらは厳密にはすべて違うキーワードとして評価されます(類似しているのでまったくヒットしないわけではない)。
表記の少しの違いで、検索結果が大きく違うので、取りこぼしの無いようなるべく多くのパターンを調べて下さい。

またここで各キーワードの表記しかたの違いで、どんなキーワードが競合が多いのか、見落とされているか、需要が高いのか、知られていないのか、等々も感じられて勉強になると思います。

例えば、【所沢】だけでも以下のようなバリエーションが考えられます。
所沢、所沢市、ところざわ、ところざわし、TOKOROZAWA・・・

地名以外では駅名もすべて網羅します。
所沢駅、新所沢駅、東所沢駅、西所沢駅、小手指駅・・・

このとき、「駅」を外したものも検索対象になります。つまり
新所沢、東所沢、西所沢、小手指、、、

略称も検索しましょう。
しんとこ、にしとこ、ひがとこ、、、

次に、市からブレイクダウンして町名に移ります。
日吉町、くすのき台、北秋津、東町、、、

正式な町名以外にも、タウン名やビル名、ランドマーク等もできれば検索対象に入れたいですね。
フラワーヒル、エステシティ、パークタウン、スカイライズ、西武球場、、、

他にもまだまだ考えられると思います。こつとしては『所沢の』の後に「○○近辺に住んでいる」「○○あたりで探している」「○○の近くにあります」といってイメージできるキーワードを探すと考えやすいでしょう。

次に、【書道】についてもバリエーションをできるだけ考えて下さい。ざっと考えても
書道、書道教室、習字、習字教室、お習字、毛筆 等が出てくると思います。

基本は上記で羅列した【所沢】と【書道】それぞれのキーワードの組合せをすべてチェックします。

さて、この調査で特に注目してチェックして欲しいのは以下の4つのポイント

  • 検索結果の上部に表示される「約18,000件(0.23秒)」とか出ている件数表示の「件数」。
  • 広告(「広告」というマークが付いている)の数。
  • マップにA,B等と印がついている「Googleプレイス」の件数
  • 1ページ目(上位10位まで)に掲載されているページの種類。特にiタウンページ等のポータルか、競合が自分で運営しているwebページかどうか。

結果の「件数」は、その情報がインターネット上にどれくらいあるかの目安になります。
情報が多いのは、SEO効果が高いから多く書かれている可能性も高いのですが、同時に競合も多いので後発でそのキーワードで上位掲載を狙うのは難易度が高くなります。
そして、この件数はニーズの多さを直接表しているものではありませんのでご注意ください。
しかし、あまりにも少ないキーワードは、ほとんど検索されることがない言葉である可能性が高いので、メインにはしない方が良いでしょう。

「広告」の数は、そのキーワードで費用を掛けてビジネスを伸ばそうとしている人や企業がどれ位いるかの目安になります。
例えば「所沢 書道教室」で検索して、広告が2件あるとします。
これは『「所沢 書道教室」と検索する検索ユーザーを、お金を払ってでも自分のホームページに呼び込んで獲得したい』と思っている広告主が2人いることを示しています。
※2014年6月16日現在実際に出る広告は検索ポータルの広告で競合ではないです。

「Googleプレイス」は、地域でのビジネス特にWebマーケティングを考える時に非常に有効なツールです。 ※Googleプレイスについては以前の記事も参照のこと
Googleプレイスは基本的にそのビジネスの持ち主(商店主や社長等)が手続しないことには作成されないので、ここに出ていれば、そのページの持ち主はインターネットを使ったマーケティングに意識があることがわかります。
簡単にいえば、ここが多ければライバルが多く、ひとつもなければまだ誰もネットでのマーケティングやプロモーションに手をつけていないブルーオーシャンである可能性が高いです。

「所沢 書道教室」でのGoogleプレイスは3件ありますが、このうち2件は住所は東村山でした。つまり所沢で「Googleプレイス」の価値に気がついているライバルは1件しかいないことになります。

「ページの種類」ですが、1ページ目に掲載される結果は10件まで(10位)までと決まっています。
できれば20位や30位まで調査したいところですが、殆どの検索ユーザーが1ページ目の結果しかクリックしない現状を考えると、取り急ぎは10位まででいいでしょう。

チェックする事項は、それぞれの順位のページが、競合が設置・運営しているホームページなのか、iタウンページ等の地域情報サイトやQ&Aサイトのような競合とは無関係のページなのか、です。
これも上記のGoogleプレイスの様に、競合のやる気を計る目安になります。

もちろん、ホームページがある方が「やる気がある」といえますが、もう一つの見方として「ホームページよりも地域情報サイトやQAサイトの方が上位にいないかどうか」チェックしてみてください。
ジャンルによって地域情報サイトがあまりに強力である可能性もありますが、多くの場合独立したホームページがQAや情報サイトに負けているのは、そのページの情報が足りなかったり、独善的でユーザーのニーズに応えていなかったり、適切でない作り方や運営をされているからです。
つまり、ホームページがそもそもなければ競合がまったくいないとも言えますが、たとえあっても、1位が情報サイト等である場合は恐るるに足らず、後発でも勝てる可能性が非常に高いと言えます。

なお、業界によってはその業界の向けに特化し費用を掛けて構築したポータルサイトの店舗専用ページがある場合があります(例えばカーセンサー等の店舗ページ等)。このような場合はまた少し違って、中小のホームページではポータルになかなか勝てない事例もありますのでご注意ください。※個別のご相談もおうけいたしております。
書道教室の場合はそういったものは現状ないので、素直にチェックしましょう。

ちなみに今「所沢 書道教室」で検索した場合
1、2位は書道教室のHP
3位はリンクネットワークのポータル
4位がQ&Aサイト
5、6、7位が書道教室
8位にまた別のリンクネットワーク
9、10位が書道教室
以上の結果になりました。

1、2位にホームページが来ていますので、それなりに意識はあるのだと思われますが、中を見てみると基本的な情報はありつつも、ほとんど更新されていないようです。
3位がリンクネットワークですから、それ以下のところも力を入れて運営されては考えられませんので、webマーケティングという意味では、十分勝算があると判断します。

さて、次はいよいよ最後のステップ「5.アピールポイントが商圏内で強みになっているか判定する」です。
お楽しみに