Webページを作成するときに考えること(シミュレーション編3)

今回は5ステップの3つめ「対象商圏(範囲)を決める」です。

対象商圏(範囲)を決める

※ホームページを制作する前に考るべきこと5つについては(基礎編)も合わせてお読みください。

さて、対象商圏の決め方ですが、まずは「決め」です。

前回考えた自分の強みを考慮したうえで、どこまでをテリトリーとしたいかを先ず考えて下さい。

もちろん周辺の人口だとか、通う為の交通インフラだとかも重要なファクターになりますが、それはこの後で検証する時に考えることです。
先に足枷をはめてしまうと自由なアイデアが出てこなくなってしまうので、まずは自分の「こうしたい!」直感を大事にしましょう。

例えば「埼玉県で1番」でも「所沢で最大の生徒数」でも「西武池袋線で練馬から飯能までを取りにいく」とかでも良いでしょう。

もちろんターゲットの範囲を広げればそれだけ対象となる母数は増えますが、それと比例して考慮すべきキーワードは増えます。
「所沢」だけより、「練馬・新座・所沢・入間・飯能」の方が駅名も町名も増えるのはお分かり頂けますよね。

ここで今回の注意点です。
多くのキーワードにきちんとコンテンツとして対応できれば、そのホームページの価値はもちろんそれだけ高くなるように思えますが、実は必ずしも多ければ多いほど良いというわけではありません。

ページの中にある全体のキーワード数が多くなればなる程、ある特定のキーワードに対する濃度は相対的に薄くなってしまうのです。

検索ユーザーの側に立って考えてみれば、所沢のことを深く知りたいお客様にとっては、入間や飯能のことも載っているホームページよりも、所沢のことに特化して深堀されているサイトの方が価値が高くなる場合があります。

2つのHPがあり、どちらも検索キーワードに対しての情報量が同じならば、検索エンジンはドメイン内の情報の総量(インデックス数やキーワード数)が多い方のホームページの順位を上げます(実際にはもっと複雑なアルゴリズムです)。
しかし、実際の検索時には多くのユーザーが自分のニーズに合わせて複数語での「アンド検索」を行います。
つまり一般的なキーワードだけが多い内容が薄いページよりも、より深堀された複数キーワードにもきちっと対応できる内容の濃いコンテンツの方が、より上位でヒットする確率が高いのです。

ホームページの制作も結局は人間がやることで、しかも我々中小企業が掛けられるリソースには限りがあります。
予算や人員、掛けられる時間に限りがあるのですから、手を広げすぎて内容が薄くなるより、ターゲットを絞って深掘りし他に負けないコンテンツを作る方がウェブ戦略としては正しい方向性です。

ちなみに所沢の人口は約34万人です。
2013/レジャー白書によると日本の書道人口は360万人ですから、ざっくり国民の約3.5%が書道人口と考えます。
所沢市にあてはめると34万人×3.5%=11,900人の書道人口が少なくともありそうです。
前回のエントリで書いたように埼玉県は書道大好き県ですから、おそらく実際にはもっと多いでしょう。
また参加希望数(機会があれば参加する)という数字があり、こちらは9.6%です。
計算すると、34万人×9.6%=32,640人。これからアプローチするのですから、こちらのほうが有望そうです。
このうち仮に1%を生徒として獲得できると326人。
月謝の相場は大人で4~5千円ですので、今は仮に5千円とすると326人×5千円=163万円の月商になります。
年商で約2,000万円。小さすぎることはなさそうです。

では、シミュレーションではこのまま対象商圏(範囲)を「所沢」と設定し、次に進むことにしましょう。

次回は4つめのステップ「4. 対象商圏内の競合(特にホームページ)を調べる」です。
お楽しみに