Webページを作成するときに考えること(シミュレーション編1)

Webページを作成のシミュレーション

前回は、書道教室のWebページを作成するときに考えること(基礎編)をお伝えしました。
今回からは応用編として、実際に書道教室のホームページを作る場合を仮定したシミュレーションで、考えるべきことを具体的にみていきましょう。

地域に根ざした商用ウェブサイトを作る時の考え方には、大きく分けて5つのステップがあることを、前回説明しました。

  1. 業界の状況を把握する
  2. 自社のアピールポイント(強み)を見極める
  3. 対象商圏(範囲)を決める
  4. 対象商圏内の競合(特にホームページ)を調べる
  5. アピールポイントが商圏内で強みになっているか判定する

では、この5つのステップにそってシミュレーションしていきましょう。

1. 業界の状況を把握する

統計データはいろいろな業界がいろいろな形で出されていると思いますが、今回は総務省統計局の「平成24年経済センサス-活動調査」を使用しました。ちなみに総務省では書道教室のことを「書道教授業」と分類しています。

それによると、全国の書道教室は10,629事業所。従業者数は16,980人です。
同じ習い事系でいうと、なじみ深いそろばん教室が6,901事業所15,374人ですから、そろばんよりも多いのですね。

ちなみに全国の交番の数は約6,600と言われていますので、書道教室は交番のざっと1.6倍の数がある計算になります。そういわれると非常にポピュラーなものに感じますが、書道教室を経営する側から見ると、ライバルが多いともいえます。
ここはしっかり戦略を立ててマーケティングする必要がありそうです。もしかするとすでにレッドオーシャンかもしれません。

では、さらに検討を深めるため、もう少し詳しく見ていきましょう。

統計局の詳細データによると、埼玉県の書道教室の事業所数は704事業所(従業者数1035人)です。
これを近隣都県と比較してみると、東京都598事業所(1100人)、神奈川県465事業所(655人)、千葉県315事業所(505人)、群馬県117事業所(177人)ですから、それらと比べて、埼玉は非常に書道教室の数が多いことがわかります。
東京の半分強、神奈川と比べても8割弱しかいない人口比率から考えても、埼玉は書道大好き県と言えるのではないでしょうか。
これはもしかして全国1位かも?とも思いましたが、残念ながら1位は断トツで愛知県の1006事業所(2827人)でした。しかし埼玉も堂々の、そしていつもwのポジション2位でした。やはり書道大好き県です。
出典(総務省「経済センサス‐基礎調査」)

一方、書道教室の市場規模ですが、関連しそうな指標では、矢野経済研究所の調査がありました。それによると2012年度の日本文化教室の受講料ベースでの市場規模は3404億円です。ただしこれは日本文化教室全般の市場ですので、書道のみのマーケットを推察する必要があります。

先の総務省統計局のデータから、全国に華道と茶道で4863教室あることが分かります。同様に書道は全国に10629教室,日本舞踊、囲碁、将棋、短歌、俳句、着付け等の統計はありませんが、その他の教養・技能教授業が合わせて22245事業所ですので、仮に全部が日本文化関連だと仮定しても、書道のシェアは10,629/37,737=28.17% つまり産業規模は953億円以上ある計算になります。ざっと1000億円産業だと言えそうです。

そのうち埼玉は704/10629事業所=全国6.62%のシェアがある訳ですから、1000億×6.62%=66億円が埼玉県の書道教室マーケットだと考えられそうです。このうち1%でも取れたら6千万円の売上です。
規模が大きくなると人件費が大変そうですが、そこは教授業以外で売上を伸ばすことを考えましょう。
例えば生徒さんが集まれば、生徒さん達に関連する商品を紹介して販売することも考えられます。もちろん筆や墨・墨汁等の道具類。勉強する為の書物や見本となる掛け軸。お稽古にぴったりの練習着なんかも考案しても良いかもしれませんね。
そこまでくれば、埼玉に限らず、都内や近隣に進出することも考えられます。はたまた世界では漢字がクールなものとなっていますし、オリンピックでさらに習字が大ブームになれば世界進出だって夢ではないかもしれません。

ここまでの状況分析から、意外にもといったら失礼ですが、根強いニーズがあることが分かりましたし、将来の展望もありそうです。

要点を押さえてウェブでのマーケティングをしていけば、かならず結果が出るでしょう。

さあ、自分を信じてウェブでのマーケティングに力を入れることにしましょう!

次は
2. 自社のアピールポイント(強み)を見極める
ですが、ここまででかなり長くなりましたので、2以降は続きとします。
次回をお楽しみに。