有料ディレクトリサービスのJディレクトリー、Jエントリーがサービスを終了

LINEの関連会社であるLINE Business Partners 株式会社が運営している有料ディレクトリサービスのJエントリー(Jディレクトリー)が、2014年7月31日を持ってサービスを終了することを、先日6月30日に発表しました。

有料ディレクトリサービスとは簡単に説明すると、ホームページを様々なジャンルに分類して登録し、ユーザーが目的別にホームページを探せるようにしたリンク集に審査料を支払って登録してもらうサービスです。
※「有料」なのはリンクを貼る料金ではなく、リンク集に載せても良いかどうかの審査が有料というところがポイント。リンク自体は無料(という建前)です。

Yahoo!も最初は検索ではなく、人の手でせっせとリンクを分類して貼っていたディレクトリ型のサービスでした。インターネットがはじまった頃は、ホームページも少なかったので、これでこと足りていたというか、どこにどんなサイトがあるか分からなかった人には、このリンク集は非常に有益なサービスだったのです。

ところが時は流れてサイトが乱立し、手作業のディレクトリ型は効率が悪く、またサイトの順位を決めるのにも高度なアルゴリズムが必要とされるようになると、ロボット型検索エンジン主体のGoogleの天下になっていったのです。

しかし、Googleが天下を取ったことで、皮肉にも手動型であるディレクトリサービスに別の存在意義が生まれました。

ご存知のようにSEOには被リンクが非常に重要です。

そこに目をつけて「ディレクトリをリンク集として売ったらいいのでは?」と、自身のディレクトリ型ポータルサイトへの掲載を有料で販売し始めた会社が現れたのです。

もちろんすべての有料ディレクトリが↑こんな軽い感じで始まった訳ではないですw
また、こうしたディレクトリへの登録が1年ほど前まではある程度有効だったことも事実です。

しかし、実体としてほぼ単なる有料リンクとなった有料ディレクトリサービスの多くは、今やGoogleから被リンクとして評価されなくなってしまいました。
しかも評価されないだけでなく、SPAM判定の原因にさえなってしまうこともあります。
現在Googleの検索エンジンはこれらをブラックハットと捉えているようです。

もちろんすべてが低評価・スパム扱いな訳では無く、Yahoo!ビジネスエクスプレスのように正当に意味があるサービスもあります。
単に被リンクを稼ぐことが目的ではなく、実際にカテゴライズされたリンク集からホームページを探す需要もきっとあるはずです。たぶん。きっと…

有料ディレクトリがGoogleから厳しく評価されてきたのはサービス提供側も承知しているので、ペンギンアップデート等で被リンクの評価が厳しくなってからは、リンクをnofollow化するなどの対策をしてきています。

しかし、それはほとんどの提供会社にとって実質的な商材であった「大きなサイトからの被リンクで検索順位を有利にする」サービスであることを放棄したことになります。
これにより有料ディレクトリサービスの多くは商品価値を急速に落としていきました。

私もクライアントから有料ディレクトリへの登録を相談されたら、「登録してはダメです。逆効果です」とアドバイスしています。

そんな中で、LINE Business Partners 株式会社のJエントリー(Jディレクトリー)の、サービス終了の発表です。
別会社とはいえ、飛ぶ鳥を落とす勢いのLINEのグループ会社です。経営に直ちに影響があるとは思えないのに、このタイミングでサービスを終了するというのは驚きです。

これからももっと大手の有料ディレクトリサービスが終了していくことになるのかもしれません。

Jエントリーの件は、SEOに携わるものとして、ある意味一つの時代の終焉を肌で感じる出来事でありました。


Tagged on: