Googleアナリティクスででてくる(not provided)の分析にウェブマスターツール

サイトへの流入キーワードのチェックには何を使っていますか?

おそらくGoogleアナリティクスをお使いの方が多いだろうと思います。
しかし、去年の秋頃からキーワード分析の結果の1位が「(not provided)」になり、なんだか良くわからないまま使い続けている人も多いのではないでしょうか。

 

(not provided)とはそもそも何なのか

Google Analytics とはその名の通り、そもそもサイトを分析するためのツールですから、サイトのユーザーの動向や流入経路の分析にはアナリティクスが一番適している筈でした。
しかし2013年の秋頃から、プライバシー保護の観点でGoogleは検索ユーザーの検索行動のデータを提供しなくなってきています。

具体的には、SSLで保護された検索ページで検索したキーワードのデータが提供されません。
SSLで保護されたページとは、https://www.〜 と「http」の後に「s」がつくページです。
Google検索ページでこのhttpsになるページというのは、ユーザーがGoogleのアカウントでログインしている状態での検索ページです。
つまり、Googleアカウントでログインしているユーザーの大半の検索キーワードの詳細データは、今後提供されないのです。
またGoogleにログインしていなくても、一部のメジャーなブラウザーの検索結果は取得できないようになっていて、この傾向は今後強まっていくと思われます。

ただし検索のボリューム自体は引続き提供されていて、この「どんなキーワードかは教えられないけど、なんらかのワードで検索から流入した」事のデータが、(not provided)として一括りにされているのです。

not providedを直訳すると「提供されていない」です。そのまんまです。

いまやインターネットユーザーの大半はなんらかのGoogleのサービスを使ってると思いますし、大抵のユーザーはGメールを見たりYouTubeを観たりするために一度ログインしたら、わざわざログアウトはしないでしょう。
そう考えると、かなり多くのユーザーがグーグルにログインしたままインターネットを使い続けていることになります。

弊社の例では、7割が(not provided)です。
モバイルからのアクセスが多いサイトだと、スマホではGoogleにログインせずに使う人はPCよりも多い傾向があるので、多少少なくなりますが、それでも4割から5割くらいのキーワードがnot providedになってしまいます。

ウェブマスターツールを併用しよう

それではSEOをしようにも、ユーザーがどんなキーワードで検索してうちのサイトに来たのかわからないじゃないか、とお考えになるかもしれません。

でもご心配なく。
Google Webmaster Toolsを使えば、not providedな検索キーワードの分析も可能です。

確かにそれまでAnalyuticsで見れていたような、キーワード毎の直帰率やセッションの詳細まではウェブマスターツールでは分析できませんが、ウェブマスターツールでは「どんなキーワードが検索結果の何位に何回表示されて何回クリックされたか」が詳細に分かります。

まずはサイトに誘導することの方が優先度が高い、初期段階のホームページのウェブマーケティング戦略には、むしろウェブマスターツールでの検索クエリ分析の方が向いているとさえいえます。

簡単に違いを説明します。

  • ウェブマスターツールは、サイトに誘導するまでのキーワード分析に向いています。
  • アナリティクスは、誘導後そのキーワードユーザーがどんな行動をしたのかの分析に向いていいます。

しかし、実際にクリックされたキーワード自体は同じものなので、この2つを照らし合わせれば not provided の中身を類推することができるのです。

ウェブマスターツールの「検索クエリ」項目で表示されている順位は、クリック数の多さが基準です。
そしてここにはあの(not provided)がありません。
つまり統計的に考えて(ある程度のアクセスがあるサイトであれば)、not providedの中身は、この検索クエリの結果に比例していると考えられます。

また、この検索クエリには、クリック数の前に「表示回数」という数字が出ています。
SEOには実はこの表示回数が非常に重要です。

この表示回数とは、Googleがそのキーワードでの検索結果ページに、自分のページを結果として提示した回数です。平均掲載順位とは、何位で表示されたかの平均です。
つまりGoogleが自分のページを、そのキーワードに対してどのように評価しているかの指標になるものです。これはアナリティクスでは分からないデータです。

設定したキーワードでちゃんと上位表示されているかとか、逆に変なキーワードで評価が高くなり相対的に狙いのキーワードの評価を下げていないかとか、などのチェックにも有効です。
ツールの違いについてはこちらのエントリも参考にしていただけると幸いです。

ウェブ関係でお手伝いをさせていただくと、Google Analyticsを入れている方は多いのですが、意外と「ウェブマスター ツールは使っていないんですよー」という方が多いのにビックリします。

アナリティクスだけでなく、ウェブマスターツールもしっかり併用して、自社のSEOやマーケティングにお役立て下さい。